肩関節脱臼のケースは、
腕を後ろに持っていかれたり
変に後ろ手をついたりすることで
てこの原理が肩関節に働いて
上腕骨頭が前方に逸脱してしまう事がほとんどです。
無理にゴキッという整復は現在主流ではありません。
ゼロポジション、あるいはスティムソン法というやり方で
徐々に筋肉の緊張を解いて勝手に元に戻るように
誘導するやり方が現在主流です。
さて、昔の固定法だと三角巾で腕を吊る、
腕を骨折した時のイメージでよくある感じ(写真参照)になるのですが
実はこれだと再脱臼しやすくなるので
むしろ前腕部を出来るだけ身体から離して
外方に向ける(上腕外旋)やり方になりつつあります。
応急処置は当院でも出来ます。
その後整形外科に送り、患者様の意向や負傷の度合を勘案し、
こちらで施術するか整形で続けるか決めることになります。